完全返金保証を謳っているのに、実際は返金対応をしない企業というのも少なからずあります。
どうしても悪いことをする人の方が有利に立ち回れる世の中です。
今回は、私が契約をしたLIMという会社のインスタグラムツールからの返金対応で苦労をしました。
インターネットで調べると、同じ被害に遭っている方が多いようだったので、具体的な対処法をシェアしたいと思います。
そこで本日のテーマは、
- 完全返金保証で返金してもらえない時はどうしたらいいの?
- LIMのインスタツールは詐欺なの?
というお悩みをお持ちの方に向けた記事となっています。
私はお金を稼ぐために人に嘘をついて、騙して、反省もしないような人にはどんなに小さな話だったとしてもしっかり懲らしめるようにしています。
理不尽な目に遭いながら、泣き寝入りをしなくてはいけない人が1人でも減ることを願っています。
返金に対するどのようなトラブルにも応用できると思いますので、困っている人は是非参考にしてみてくださいね。
LIMインスタツールのトラブルを巡ってバトル勃発
今回は、LIMという会社が提供しているインスタグラムのフォローツールを申し込んだ時のお話です。
私たちが会社で運営しているインスタグラムにコメントしてくれた人に「いいね」をしたり、興味を持ってくれそうな人を「フォロー」してくれたりする自動ツールですね。
LIMのインスタツールは、月額25000円ほどと少し高価なツールですが、様々なサイトでポジティブに紹介されており1番人気のようでした。
サイトには「ライザップやソフトバンクなどの大手企業が7000社ほど利用している」「アカウントの凍結や停止のリスクはない」「効果がなかったら完全返金保証」「インスタグラムのプロがカウンセリング」などの記載があったので本当にいいサービスなんだろうなと思って申し込みをしました。
しかし、いざサービスを開始してみると、
- 初回カウンセリングもなく、サービス内容が説明と異なる
- ツール稼働開始後の数時間でアカウントが停止される
- 7日の停止が解除された数時間後に不正利用の通知が届く
と言った感じで、ツールは全く使い物にならないし、この間更新もできないし、踏んだり蹴ったりの状況でした。
これはツールとして危険度が高いと思って解約の申し込みをしたところ、謝罪も返金もなし、むしろツール稼働のために人件費がかかっているので2ヶ月分は請求させてもらうという対応。
本当はここで普通に対応してもらえば、こちらも「仕方なかったね」ってくらいで済む話なんですけど。。。
そんなわけで、この後返金を巡る泥沼バトルに発展していくという訳です。
LIMインスタツールのカスタマー対応
申し込みをした2020年4月6日から時系列に沿って実際の流れをご紹介します。
まず4月7日にツール稼働が開始して、おそらく2〜3時間くらいでアカウントが停止して、13日までの7日間は一切の操作ができないという状況になりました。
その後、13日にアカウントが復活したのですが、またすぐに今度は「不正利用があったため〜」と言った通知が来て危険性を感じたため16日に解約をネットからしました。
以下はその後のやりとりとなります。
という流れとなり、この後は直接のやりとりはできなくなりました。
普通の会社であれば謝罪+返金となるような条件だと思いますが、LIMでは逆ギレ+拒否でした。
すでになかなか無茶苦茶な流れですが、この後はさらにすごい展開になっていきますよ〜
ここからはバトルモードに切り替わった私の戦いが始まります。笑
LIMインスタツールへの支払い拒否
普段であれば相手にしないような案件ですが、あまりにも人を舐めたような対応だったので久しぶりにカチンときてしまいました。
今回の決済はクレジットカードで行っているので、実際にはまだ決済完了していない状況です。
これを利用して「チャージバック」という支払い拒否の申請をしていきます。
不正利用をされてしまった時に、「私は使っていません」と言えばその金額を請求されないシステムですね。
ちょっと状況は違いますが、実は「受け取ったサービスが納得いくものではなかった」という場合でも、このチャージバックをすることができるのです。
【STEP1】消費者センターに事情を説明する
このステップは飛ばしてしまってもいいのですが、お金がかかるわけでもないのでやっておく方がおすすめです。
消費者センターを利用することには以下のようなメリットがあります。
- 相手に連絡をしてくれて和解を進めてくれる
- トラブルに有効な対策を教えてもらえる時がある
- その他の第三者に正式な請求がしやすくなる
消費者センターは法的に何か強制力があるわけではないので、具体的な解決に繋がることは少ないかもしれません。
でも上記のようなメリットがあるので、今回のような小さなトラブルの場合は相談しておくべきです!
下記に説明しますが、相談しておくことでこれ以降のステップがスムーズにいきやすくもなります。
それに、やはり悩みを真剣に聞いてもらえて自分の仲間になってくれる存在というのはとても心強いものですよ。
【STEP2】クレジットカード会社にチャージバックを請求する
次に利用したクレジットカードの裏面に書いてある電話番号に連絡をします。
経緯を説明して「チャージバックの請求をしたい」と伝えます。
実はこの作業、クレジットカード会社にとってメリットのない仕事が増えるだけなので基本的には断りたがります。
なので、この時に「消費者センターにも相談して、チャージバックを教えてもらいました」と言って何とか頑張ってもらう訳です。笑
チャージバックは決済金額やリボ払いかどうかなどでも、法的に請求できるかどうか状況が変わります。
消費者センターの担当者が間に入ってくれることで、これらの条件を外して対応してくれるようになるので、これはちょっと裏技かもしれません。
【STEP3】経緯書を提出する
チャージバックをする時、「サービス内容に納得がいかない」が理由の場合は、不正利用の時と違って「経緯書」というものを書く必要があります。
経緯書には決まった書式はないのですが、「自分の情報」「相手の情報」「チャージバックの依頼理由」「実際の経緯」などを書けば問題ありません。
簡単に書き方のサンプルをご紹介します。
クレジットカード株式会社 御中
支払い停止に関する経緯書
令和○年○月○日
【依頼者】
山本太郎(ヤマモトタロウ)
平成1年1月1日生まれ
〒100-0000
東京都○○区〇〇町1-1-1
080-1234-5678
【契約会社】
株式会社LIM(法人番号:1111111111)
東京都渋谷区〇〇町1-1
03-1234-5678
【支払い停止を依頼する理由】
・役務の一部を提供されていない
・役務が実際の説明と異なっている
・事業者の記載(完全返金保証)により、その内容を事実と誤認して購入した。
【事業者との経緯】
2020/04/06
該当のサービスに申し込み
2020/04/07
サービス稼働と同時にアカウントロック(4月13日まで)となり、ホームページ上のどの記載とも異なる症状となる。(添付画像:1)
2020/04/13
アカウントロック解除後、すぐに「不正利用の恐れがありますのでパスワードを変更してください」という通知が届く。
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経緯書の作成が完成したら、そのデータをクレジットカード会社の担当者まで送ります。
その後は、「私→クレジットカード会社→決済代行会社→相手の担当者」と言う流れで経緯書に沿って情報が伝わります。
よほどのことがない限り、チャージバック申請をしたら決済は取り消されます。
ただ相手が抗議した場合は、チャージバックが拒否される場合もあります。
今回の担当の方はなんと拒否してきたのです!
何の根拠があって反論できるのか、よほどメンタルが強いのかもしれません。
と言うことで次のステップに進むことになりました。
【STEP4】再度チャージバックの請求をする
一度チャージバックが拒否された場合は「チャージバックの請求はできませんでした」と言う流れになります。
というのは、チャージバックの拒否は相手がするものなので、どんな理不尽な理由だったとしてもとりあえずはできるからです。
なので、「そんなことは納得できるか〜!」という異議を再度申し立てることが可能になっています。
その際は、STEP3で送った経緯書に対する相手の返答をクレジットカード会社からもらえるので、それに沿って再度抗議文を出すという形です。
この時に相手の話の矛盾点を指摘すればいい訳ですね。
今回のケースでは、説明と全く異なるサービスだった訳ですから、案の定どうにも嘘をつけないような返答となっておりました。
実際にもらった情報を例を少しお見せします。
まず上の文章ですが、「サービス内容にシステムの作動有無は含んでおりません」とか「システムは作動しておりません」と言う記載になっています。
返答を出す際に、「先のメールでシステムが稼働しているから返金対象外ということでしたが、いただいたご返答にはシステムが作動しておりませんと記載があります」と言った感じで矛盾点を指摘します。
次に下の文章では、「問題なくシステムも稼働しており」という記載になっています。
同じように、「システムが稼働していることで返金ができないということですが、上記でシステムの作動有無は含まれていないという記載があります」というように指摘します。
そして、「上記の通りお話が矛盾しているようですが、実際はどのようになっているのか納得のいく説明をしていただけますか?」と疑問系で返答します。
こうすれば相手が答えられないので、チャージバックが成立するという流れになる確率が高くなります。
ちなみにこのやりとりの中で1番びっくりしたのは、「完全返金保証の記載」に対する返答が、「まずご返金に関しては行っておりません」と書いてあったことですね。笑
むちゃくちゃ詐欺じゃねーか!と思わずツッコんでしまいました。
【STEP5】これでも解決できなかった時の対処法
今回は、これで相手もノックアウト。
無事に返金対応となりました。
本当はお互いに大人ですから、相手が詐欺師でない限りは話し合いで全てが完結します。
そういう意味では今回はまだマシな方で解決できたかもしれません。
相手が本当に厄介だった場合は、ここから先のステップも存在します。
そのあたりについては以下の記事で紹介していますので、もし必要でしたらチェックしてみてくださいね。
[sitecard subtitle=関連記事 url=https://funsense.co.jp/life-antifraud/]
LIMインスタツールは詐欺と言えるものだったのか?
ということで個人的には無事に解決した今回のトラブルですが、もう少しだけ追加でお話をしたいと思います。
それは、「LIMのインスタツールは詐欺と言えるものだったのか?」という点です。
今回のトラブルをきっかけに、私の方でもLIMという会社やサービスを少し調べさせてもらいました。
その結果分かったことは、「詐欺とまでは言えないかもしれないが、かなりの誇大はしている」ということでした。
私も含めて、普通の人が今後嫌な思いをしないために、本当の姿を見破るための情報を共有しておきたいと思います。
表面に見える情報はすごく綺麗
まず最初に目立ったのは、LIMの社長さんが若手起業家ですごい人物であったこと。
いわゆるセミナーなど話すことが上手で、誰もが憧れるような経歴で、モチベーションを上げてくれる若くて熱い社長さん。
そうするとファンも増えますし、当然ビジネスのやり方も上手でしょうから、ネットの評判がいいことばかりになってくるんですよね。
だから今後のネット社会では、表面に出ている情報だけを信じて契約することは少し危険かもしれません。
私もずっと会社を経営してきて、人を見る目はある方だと思うのですが、この社長さんは正直胡散臭さを感じてしまいます。
なので、ホームページや誰かがアフィリエイトで書いたブログなどを信用するのではなく、正式な第三者機関が行っているレビューや口コミを参考にする方がおすすめです。
一度サービスを利用すれば会社の姿は見える
マーケティングさえ上手であれば商品というのは売れるもの。
それが高いセミナーや教材だったときはダメージが大きいですが、安い商品だったらそんなに後悔もしないと思います。
サービスの契約をするときに、普通の人はわざわざ利用規約なんか読まないはずですし、こういったトラブルはなかなか防ぐことはできないんですよね。
だからサービスを開始するときは安いプランから始めるようにするといいかもしれません。
今回のケースでは、海外の法人と契約をするようになっていたり、ホームページの記載とは全く異なる内容となっていたり、利用規約が詐欺会社のような形になっていました。
表にはそういう情報が出回らないですが、一度利用すれば会社というのはその姿がはっきりと見えると思います。
ホームページの記載にトラブル時の対応が書いてある
今回行ったチャージバックについて、LIMのホームページには以下のような記載がありました。
私の場合は、顧問弁護士の情報も教えてもらえませんでしたし、チャージバックに対する法的手段もありませんでしたが。笑
それで何を言いたいのかってことなのですが、「こんなことをホームページに記載している時点で自分からトラブルが多いと言っているようなもの」ということです。
たくさんの方からチャージバックをされるからこそこんなページを作ったのでしょうけど。。。
私は今までにオンラインでおそらく数十万人のお客様に商品を提供してきましたが、1度もチャージバックなんてされたことないです。
チャージバックをした人に対する注意事項をサイトに掲載している会社もLIM以外に見たことがありません。
よくある質問とか、利用規約とかにトラブルがあった時の記載が多い会社はあまりサービスが良くないと予想することができます。
利用規約はやはりチェックしておく
先ほど利用規約なんて見ないと書いたのですが、1番のトラブル回避方法はしっかり利用規約を読むことには他なりません。
理由は、いざトラブルが起こった時にやはりどうしても利用規約をベースに話をしていくことになるからです。
でも、利用規約に書いてあるからと言って自分が負けるという訳ではないので安心してくださいね。
例えば今回の例で言えば、彼らのホームページには以下のような記載がありました。
誰がどう見ても「完全返金保証」と思いますよね?
でも、実際に利用規約を見ると、返金の項目には以下のように書かれています。
ホームページでは完全返金保証を謳い文句で集客をして、実際に返金という話になると利用規約によって返金できませんと言う仕組みのようですね。
もちろんこれは違法で、民法第95条とおそらく特定商取引法第21条にも違反をしています。
だから相手に「利用規約にある通り」とか言われても、利用規約なんてその会社が好き勝手自分に都合の良いように書いているので、それを真に受ける必要はないのです。
でも、事前にこれをしっかり読んでいればそもそも申し込みしなかったですよね?(読まなかった私が馬鹿野郎ってことです)
(追記)その後LIMは嘘がばれて大炎上しました
今回、4月から揉め始めて解決したのは7月ごろでした。
その後10月くらいに、LIMの社長である竹花貴騎さんの経歴やビジネス内容が嘘まみれであることが公になり、大炎上となったようです。
この記事を書いていて知りましたが、もっと早くバレていて欲しかった。笑
そうしたらこんな訴える、訴えられるのめんどくさい展開にはならなかったはずです。
でも、やはりこういう嘘って絶対にバレるもんなんですよね。
ひとまずは今後は被害に遭う人が減りそうでよかったです。
自分の経歴やビジネスに嘘をついて大きく見せようとする人って結構いますが、それで大成した人を私は知りません。
この社長も「俺は人を幸せにして億万長者になる!」みたいな夢を語ってビジネスをすればこうはならなかったのになと思いますよ!
理不尽な要求には応じないようにしよう!
以上、完全返金保証で返金してもらえない時の対処法をご紹介させていただきました。
今回はLIMという会社のサービスを例にお話しましたが、どの会社さんも同じような感じだと思うので、是非ご紹介した対応策と予防策を参考にしてみてくださいね。
世の中にはどうしても一定数の詐欺商材というものはありますから、まずは私のようには引っかからないこと、そして万が一引っかかってしまった時は泣き寝入りせずにしっかり戦うと良いと思います。
他にも「人生に役立つことを知りたい」という方は、以下で私が人生を通じて実際に体験したことをまとめていますのでよかったら参考にしてみてください。
[sitecard subtitle=関連記事 url=https://funsense.co.jp/life/]