値下げの交渉術を身に付けると多くの場所で得をするようになります。
私は幼い頃から何を買うのも交渉してた経験からか、大人になった今でも当たり前のように値引きしてもらえることが多いです。
そこで本日のテーマは、
- どうしたら値下げ交渉を成功させることができるの?
- 交渉術を身につけて得する人生になりたい
という疑問をお持ちの方に役立つ情報をご案内したいと思います。
何事でも主導権を握れるようになると、特にビジネスの世界では大きな経費削減になるはずです!
どのように交渉するかを実例を交えて解説するので、是非参考にしてみてくださいね。
実際に行った5つの価格交渉ノウハウ
交渉術というと様々な心理テクニックや駆け引きのセオリーがあると思うのですが、私の場合はあまりそういう戦術がありません。
テクニックではなくいつも淡々と計算をして交渉しています。
実際に交渉したものをご紹介させていただきますね!
新車(見積もり338万円)を値引きしてもらって256万円で購入した話
これは日本で日産車を買った時の例です。
まず日産の正規ディーラーに見積もりを作ってもらったところ、必要なオプションをつけた結果の価格が338万円でした。
次に同じ車種、同じ年式の新古車、走行距離5,000km以内の車がいくらで販売されているかを調べたところ、平均価格が約220〜230万円くらいでした。
そこで新古車の販売店に新車が購入者のドタキャンなどの理由でそのまま新古車になった場合、どのくらい値段が下がるか?
と聞いたところ、大体30万円くらい価格が下がるというお話でした。
その結果を踏まえ、新車の取り扱いができる自宅近くのディーラーに同車種の新車を260万円くらいで買えないかと相談しました。
追加オプションが多いため純正パーツでは難しいがなんとかその金額に近付けるように頑張るという回答を得ました。
結果、最終的に約80万円値引きされた256万円での購入金額となりました。
出された見積もりをそのまま鵜呑みにして購入した場合との金額差は80万円ですから、車くらいの大きな買い物の場合は値引き交渉をするべきだと思います。
80万円の値引き交渉ができた3つの理由
- 通常のルートではない仕入れをしてもらったから
- 一部純正パーツではないものに変更したから価格を抑えられた
- ディーラーに必要な最低利益を取ってもらう予算にしたから
まず、車の仕入れルートを生産工場から直接仕入れてもらうことで本体価格が50万円くらいの値引きになりました。
次に、カーナビやドライブレコーダーを同じ性能のもので純正でないパーツに変更してもらうことで30万円くらいの値引きになりました。
性能は純正のものと全く同じ、むしろちょっと良い(走行中にもテレビが映るなど)ものをつけてもかなり安くすることが可能です。
そしてこれが実現できた最大の理由が、ディーラーにとって最低ラインの儲けにしてもらったことです。
今回、新古車会社のお話から本当の最低価格は250万円前後であることを知っている上で、あえて260万円くらいでやって欲しいという提案をしました。
つまり色々な手配をしてくれるディーラーに10万円のお手数料を払うと伝えたことでなんとかギリギリできると判断してもらった訳です。
交渉の時は、相手の利益を考えることも重要です。
ちなみに後日談で、今回の販売の利益を聞いたところ7万円だったそうで、その金額が車を販売していい最低の料金だったそうです。笑
新車(見積もり40000ドル)の新古車を24000ドルで購入した話
これはハワイでトヨタのシエナという車を買ったときの例です。
実は当初欲しい車はトヨタではなく、ホンダの似た車種であるオデッセイという車でした。
まずホンダで見積もりを取ったところ37,020ドル(=約390万円)でした。
ハワイではトヨタもホンダも人気メーカーのため、値引きをしなくてもお客さんがどんどん買ってくれるので、あまり価格交渉が通用しません。
インターネットでオデッセイの実際の販売価格平均を見ると36,587ドルだったので、これは皆さんがほとんど見積もり通りに買っているということです。
交渉材料にするため、ライバル企業のトヨタでシエナの見積もりも取ったところ36,007ドルでした。
ただ、この時トヨタの担当者の売りたいという姿勢が強かったので交渉できるなと感じました。
私はすぐに予算が30,000ドルしかないと伝え、この金額になるならば即日で購入するので、30,000ドルにできる場合だけ連絡をくださいというメッセージを残して、担当者と目も合わせず帰宅しました。
もしこの金額があり得ない金額だった場合は、その後に連絡はありません。
でも、どうしても売りたいという意思があるのであればおそらく後日電話があるだろうなと思ったのです。
予想は当たり、翌日電話がありました。
30,000ドルでは無理だけど、32,000ドルならばどうですか?
というお話でした。
ここでも良いお話なのですが、ここまでこちらに有利に交渉ができている時はもっと良い話になる場合があります。
私は予算オーバーを理由に、他のオプションはないかと尋ねました。
その結果、3年落ちで10,000マイル(=16,000km)くらい走っている上位モデルの新古車があるという話になりました。
新車を36,007ドルから32,000ドルまで4,000ドルほど値引きしてもらっていたので、その車を新古車相場から4,000ドル近く割引してもらい24,000ドルで買うことになりました。
新車で買うと見積もり40,000ドルの車を3年落ちではあるものの24,000ドルに。
アメリカでは10,000マイルくらいではほぼ新車の扱いなので、なかなか値引き交渉ができないメーカーでもこのように交渉ができるという事例でした。
コーヒーの仕入れが割安になっていく話
こちらは私がハワイで仕入れをしているコーヒーメーカーの例です。
業者から仕入れをする時は、大手企業ほど値引き交渉は通用しません。
理由は、彼らにはすでに多くの取引先がいて、販売の仕組みもあるので、すでに卸売価格が決まっていることがほとんどだからです。
私が彼らと契約をした時もそうでした。
最低ロットと販売価格の書かれている紙を渡されただけでした。
こういう時は値引き交渉をしてもめんどくさい人だと思われるだけなので、やることは1つだけです。
それは実績を積んで結果を出すこと。
ビジネスの世界では、人間関係を大事にすることよりも結果を出すことが1番簡単に認めてもらえる方法です。
そのためにやったことは仕入れた商品を販売するまでに必要な経費を企業努力で削減し、販売価格を下げ、大量に商品を売るということでした。
結果、販売力のある企業として徐々に認めてもらえ、材料が高騰して一斉に卸売価格が高騰した時も、私の会社は料金を据え置きにしてもらうことができました。
値引き交渉ばかりをするのではなく、結果で示すということも値引き交渉の1つとも言えるかもしれません。
有料の弁護士相談を無料にした話
言葉の使い方1つで結果が変わる例です。
特に弁護士相談やコンサルティングなど、質問が多くて実際の依頼に繋がりにくいサービスに有効かなと思います。
同じ質問だけど、決定的に返答が変わる質問
- 実は困ったことがあって、もし対応可能だったらお願いさせていただいてもいいですか?
- 実は困ったことがあって、ご相談させていただけませんか?
言葉のトーンや話すスピードなどもあるのですが、最も重要なのは「選ぶ言葉」です。
まず、上のような聞き方をすれば、「はい、どういうことですか?」と聞く姿勢を持ってもらえることが多いと思います。
話の概要が決まっていて、対応できる案件だった場合は「私はあなたに依頼します」というニュアンスが伝わるからです。
一方で、下のような聞き方をすると、「分かりました、では有料相談にて詳しく承ります」となります。
お客さんになるかも分からない人にだらだらと時間を取られるのはもったいないからです。
交渉というのは何も売買に関わることだけではありません。
普通は値下げ交渉できないと思われるものでもやってみる話
金額が大きくなるようなものであれば、ダメ元でもお話してみると良いという例です。
ちょっとした電化製品なんかを買う時に値下げ交渉をするのは時間の無駄ですが、家賃など毎月の出費となるものは効果が大きいと思います。
普通であれば不動産会社さんが賃料を設定していて、その価格が変わるとは思わないのではないでしょうか?
私は過去に4回、会社のオフィスを移動しているのですが、実は値下げをしてもらえなかったことがありません。
値下げ率は10〜15%くらいですが、それでも毎月何万円も出費が変わります!
これも、「ちょっと安くしてくれませんか?」みたいな言い方だと、厳しいと断られるか、では5000円だけというような感じになると思います。
値下げ交渉するときは他の物件もいくつか検討して、「今回の予算が〇〇円で」「他で見ているところの坪単価が〇〇円で」「中は綺麗だけど駅からの距離が」など具体的に話すことが重要です。
事前に予算を決めたり、そのエリアの相場を調べたり、立地条件を比較したりすることで、相手の言いなりになったり、ぼったくられたりすることは無くなると思います!
絶対に値下げしてもらえる交渉術
ここまで私が最近した交渉を実際に紹介しました。
ここからは誰でも交渉上手になれる交渉術について解説したいと思います。
多くの人がやりがちな失敗する交渉
フリーマーケットなどに行くとよく値切り交渉をしている場面に遭遇します。
その度に、「あぁ〜違うなぁ」と思います。
なぜかと言うと、多くの人が「安くして、安くして」の一辺倒で交渉をしているからです。
値引き交渉という「駆け引き」をすることは、言い換えてしまうとなんとかして相手を論破して倒してやろうという考え方に似ています。
そうすると相手もなんとか反撃できる糸口を探そうと必死になり、結局は「戦い」になってしまいます。
もし仮に圧倒的なプレゼン力で相手を論破できたとしても、それはあくまで1回限りの勝利となり、その恩恵が長く続くことはほぼありません。
フリーマーケットのように1度きりの勝負であればそれでも良いかもしれませんが、人間関係を良好にしつつ拡大していきたいというビジネスの場であればむしろマイナスの交渉です。
ただ一方で、何も交渉せずに買うと言うことは「最も高く買う」ということになるので、これも非常にもったいないです。
相手を論破するような交渉もダメ、相手の言いなりになる交渉もダメ。
では、どのように交渉するのが良いか?
その答えは「相手と駆け引きをする」ことではなく「お互いに歩み寄って探す」ことです。
つまり駆け引きしてうまく相手を欺くのではなく、お互いにwin-winになれるポイントをとことん話し合いましょうということです。
成功する具体的な交渉術
以下がずばり答えとなります。
お互いに歩み寄って結論を探すために必要なこと
- 相手にたくさん話をしてもらう
- 情報をたくさん集める
- 相手のメンタルブロックを外す
- お互いの利益を話し合う
- 要求に対してお互いに遠慮しない
- 自分が欲しいものをしっかり伝える
文字に起こしてしまうと簡単ですね。
たくさん話してもらうと、相手が求めていることが分かるし、いろんな選択肢が出てくる。
そのうちにお互い打ち解けてお互いにどうしたらwin-winになれるか話ができるようになる。
お互いに遠慮せずに、納得できる形を目指す。
これが交渉術の全てです。
これさえ知っていれば、変な詐欺にあって騙されることやぼったくられて損することはほぼ無くなると思います!
交渉術を勉強するためにおすすめの本
最後に本日お話した交渉術について効率的に勉強できる本をご紹介します。
この本はすごく有名なので、知っている方も多いのではないでしょうか?
交渉ごとは本当に話し方ひとつなので、割と定番な言い回しが多く紹介されていますが、有効なものばかりなのですごく役立つと思います。
自分の言いたいことを相手にしっかり伝えるという点において最高の1冊。
少しビジネス寄りにはなってしまうかもしれませんが、これができている人は仕事ができる人、人生が上手くいく人だと思います。
人生においてもかなり勉強になる本だと思います。
交渉術を身につけて得する人生になろう!
以上、絶対に値下げしてもらえる交渉術をご紹介させていただきました。
個人的な意見ですが、交渉術は生まれ持ったセンスではなく、いかに場数を踏んだかどうかだと思います。
本を読んで勉強したり、電化製品店などで実践を積むことでどんどん上手になっていくはずです。
値下げ交渉、価格交渉を楽しみながら、少しでも得する人生になっていただければ幸いです。
他にも「人生に役立つことを知りたい」という方は、以下で私が人生を通じて実際に体験したことをまとめていますのでよかったら参考にしてみてください。
[sitecard subtitle=関連記事 url=https://funsense.co.jp/life/]