消費することが大好きなアメリカ社会に住んでいると、「アメリカ人ってしょっちゅうものを買っているな〜!」という印象を受けるのですが、実は最近その状況が大きく変わってきています。

何でもホイホイ買ってくれていたアメリカ人が消費を抑え始めて、トイザらスなどたくさんの大手アメリカ小売企業が倒産してしまいました。

店舗が倒産していくのは、市場がECに移行しているからなのか?

ECサイト運営をしていると、世界の経済が今後どうなるのかとても気になりますよね。

そこで本日のテーマは、

  • 今からECサイト運営を始めるのは乗り遅れてる気がする
  • 実店舗はやめてECサイト販売にした方がいい?
  • これからのECサイトではどんなものが売れるの?

という疑問にお答えした内容となっています。

アメリカで起こったことは数年後に日本に影響して来ることが多いので、10年後のECサイト業界がどうなるかを考察をしてみたいと思います。

ECサイトの10年後はどうなる?

世の中には様々なビジネスがありますが、その中で生き残るために必要なことが共通して1つだけあります。

それは、「時代に適応したビジネス」をすることです。

強者が生き残る世界ではなく、適者生存。

EC市場のように急激に伸びた業界では、時代の流れに付いて行かなかった小売業の倒産率は圧倒的に高いです。

消費量は少しずつ減少してきている、市場がオンラインに移ってきている、という流れに乗らなければ大手企業でも生き残れないということですね。

そう考えると、ECサイトというのはまさに適者生存

10年後にはますます市場が拡大するので、今からでもECサイト運営を開始した方が良いと思います。

ECサイトの基礎については、以下の記事にてまとめていますので、良かったら参考にしてみてください。

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ECサイトのレベルと消費者の価値観の変化

ではECサイト販売を頑張っていたら、売り上げが安定するかと言ったら、これは全くそんなことはありません。

私もECサイトを長年運営しているのですが、始めた当初はライバルもいないのでとにかく何でも売れる印象でした。

それが最近は良いもの、安いものでないと売れないという印象になりました。

実はそれが起こってしまった原因ははっきりしています。

「販売業者の過剰出店」と「消費文化の変化」の2つです。

ECサイトはどんどん便利なツールが出てきていて、以前のように出店の難易度が高くありません。

その結果、ECサイトがたくさん出来上がって、完全な商品の供給過多状態になってしまいました。

消費者も簡単に比較ができるようになったので、「何を買い、どこでお金を落とし、どのように消費するのか」という目線が以前よりもとても厳しいものになっています。

1円でも安いお店、レビューが優秀なお店を簡単に探すことができるので、出品者は今まではライバル関係ではなかった企業とも戦わなくてはいけません。

誰でもビジネスに参戦できる反面、そこから勝ち上がることが以前よりも大変になったことは間違いありません。

インターネットの利便性の向上で実店舗も生きる

実はインターネットの普及は実店舗にも大きなメリットがあります。

今までは知られる機会が少なかった隠れた名店が簡単にSNSで話題になるので、実力のある店舗にはとにかく人が集まります。

例えばですが、私が行きつけのハワイのシュリンプワゴンは、10年ほど前はいつ行ってもそんなにお客さんはいませんでした。

それがSNSで情報が共有できるようになってからは、1時間以上並ぶことが当たり前のお店になりました。

消費者が簡単に情報を取得でき、他社との比較ができるようになると、このような1強の構図も多く見られるようになります。

ECサイトの市場拡大に伴って、実店舗の市場は縮小していると言われますが、同時に話題になれば実店舗でも成功しやすい時代ということです。

ECサイトは「物」ではなく、「体験」や「経験」を売る時代

最後に、ECサイト販売や店舗販売を主戦場とする小売業がこれから目指していくべきものは「物」の販売から脱却することだと思っています。

これからは「物」が余ってくるので、「体験」や「経験」がより価値を生むようになると言われているからです。

人が「物」を買うということは絶対に無くなることはないのですが、そういう流れになれば徐々に小売業者が必要なくなってきます。

ネットを通じた情報発信が簡単になり、製造元の販売力が向上し、消費を抑えるために「買う」から「シェアする」という流れになっていきます。

AIなど機械がより進化してくれば、今は人しかできない仕事が機械に変わり、多くの人は今のような働く時代から脱却していきます。

そうすると、余った時間を自身への投資や遊びに使うようになりますよね?

ECサイト販売が当たり前になった今、今度は形のないものを販売するジャンルにビジネスチャンスがあるかもしれません。

ECサイトの10年後は大丈夫!

以上、ECサイトの10年後に関する考察はいかがでしたでしょうか?

他記事と異なり、未来のことを書いているので予想となってしまったのですが、常に先のことを想像しながらビジネスを展開していくことも重要かなと思います。

どんどん新しいことが出てくる時代なので、当たらないことも多いと思いますが、少しでも参考にしていただければ幸いです。

「売れるECサイトを作りたい」という方は、以下でECサイトに関するノウハウをまとめていますのでよかったらご覧ください。

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