ECサイトの売り上げをアップさせる方法は私が知るだけでも100個以上ありますが、確実に有効と言える技は7つしかありません。

売上が大きいECサイトはだいたい対策されているように感じます。

でも、これらの対策を実際に自分でやっていくとなるとどうすればいいか分からないですよね?

そこで本日のテーマは、

  • ECサイトの売上を上げる対策まとめ
  • 簡単に施策できる裏技的な売上アップ術

に関するコツを掘り下げて解説したいと思います。

「そりゃそうだ!」と思うものも、「これは盲点だった!」と思うものもあるはずです!

案外やれていないショップも結構見るので、これを機に対策してみてくださいね。

ECサイトの売上をアップさせる7つの技

せっかくお客さんが自分のサイトに来てくれたなら、商品も是非買ってもらいたいもの。

ECサイトの場合、勝手に売れるような商品は2割もないので、残りの8割は頑張って売らなくてはいけません

今回の記事で紹介するのは、普段は買ってもらえない商品をなんとか買ってもらうための技です。

顧客需要を確認して売上アップ

1番疎かにされやすい1番重要な方法です。

お客さんがどのようなキーワードでショップを訪れてくれて、どのくらいの割合で買ってくれたかなど調査をせずに売上が伸びることはありません。

グーグルアナリティクスを導入していなければ、少なくともこれだけは導入してアクセス解析を始めましょう!

あまり難しくデータの分析をする必要はなく、お客さんがよく来るページをちょっと分かりやすくしたり、そこからの流れを作ったりするだけで大丈夫です。

EC販売では売れない商品を頑張って売るよりも、売れる商品を伸ばす方が確実に売上アップするのは間違い無いのですが、アクセス解析することによって、売れるポテンシャルのある商品なのに売れなかった理由を見つけることもよくあります。

  • 売上(去年と今年でどう推移してるか、どのシーズンの売上が良いか)
  • 注文数(どの商品がよく売れるか)
  • 訪問者数(どの商品がよく見られているのか)
  • 客単価(どの価格帯の商品が人気あるか)
  • 購買率(どのくらいのお客さんが買ってくれているのか)
  • 検索キーワード(どこからお客さんがサイトにやってきたのか)
  • コスト出費(クーポンにかかった費用がいくらだったか、経費がどのくらい必要か)

これらをざっと表にしてデータを眺めるだけでも、案外足りていない部分に気付くことができるはずです!

ショッピングカートを同じページにして売上アップ

商品ページと決済画面が別のURLに移行すると売上が下がるので、なるべく同じページ内で決済をするようにします。

ページが移行するのは詐欺サイトによくある仕組みなので、クリックと同時に全く違う見た目のページに移行すると本能的に騙されると思う人が一定数いるためです。

私がASPカート(カラーミーショップやメイクショップ)を利用していた時は、どうしてもここでの離脱率がありました。

セキュリティの関係でどうしても別ページに飛ばないといけない仕組みなので、やはりここはシステムを導入して自分のサイト内で決済もできるようにする方がおすすめです!

購入までに入力が必要な項目が1つ増えるたびに購買率が10%程度下がるので、なるべくシンプルで簡単に決済できる仕組みを作りましょう。

かご落ち対策をして売上アップ

商品をカートに入れたけど、やっぱり別のサイトも調べよう!と思って他のページを見に行っているうちに買わなかったってことありませんか?

カートに入れられたけど、結局買われなかった時のことを「かご落ち」と言います。

個人的には、カートに入れたまま買わなかった人が100人とした場合、「〇〇の購入を忘れていませんか?」と言ったメールを送ると7人くらいのお客さんが買ってくれる感覚です。

実際にかご落ちしている人はなんと7割というデータもあるので、率先して対応するようにしましょう!

難点は運用コストが少々高いので小規模事業者には厳しいところですが、導入することで最大6割くらいのお客さんをリカバリーできるというサービスもあるので、月商が500万円を超えるくらいでの導入がおすすめです。

かご落ち対策に関しては以下の記事で詳細をまとめていますので、興味のある方は是非参考にしてみてください。

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賑わい演出で売上アップ

サイトが頻繁に更新されていたり、多くのお客さんが利用している状況が分かると売上がアップします。

ショップの雰囲気を良くして、お客さんの回遊率を上げて、サイトの更新にかける時間は減らす効果があります。

具体的な数字として目に見えるものが残らない部分なので測定することは難しいですが、確実な効果があるのは間違いありません。

初めて訪れるECサイトで買い物をするときは、ほとんどの人がレビューや販売実績を確認してショップの安全性を確かめます。

そのサイトに高評価のレビューが多かったり、リアルタイムで注文がたくさん入っていたり、人気商品ランキングが見れたりすると安心しますよね?

でも毎日サイトを更新するのはとても大変です。

そこで「賑わい演出システム」を導入することで、ある程度ほったらかしのサイトでも人気があるように見せることができます。

サービスを充実させて売上アップ

効果が大きいものは、「送料無料」「セット販売」「定期購入」の3つです。

理想を突き詰めていくと、Amazonのような顧客ファーストでお得なサービスということになるのでしょうか。笑

まず送料無料のコツは、通常の送料よりも100円安い金額を料金に追加して販売すること。

例えば1000円の商品で送料が500円の場合、通常であれば1500円の商品を「送料無料商品」として1400円で販売する。

2個売れた時は2800円になるので、実は送料無料の方が儲かるという戦略です!

1個であれば100円少ないですが、2個売れた場合は「1000円×2個+500=2500円 < 1400円×2個=2800円」ということで300円多くなります。

次にセット販売のコツは、「5個セット」のようなまとめ買いや「人気フレーバーセット」のようなお得な組み合わせを通常価格よりも安く販売すること。

商品の割引はあるものの、結果客単価が大きくなるので結果としてより売上が大きくなります。

例えば1000円の商品の5個セットを4500円で販売した場合、通常よりは安くなってしまいますが同時にたくさん売れるので結果的に儲かるということです!

1個300円の利益があるとすれば、1個売れた時の利益は300円ですが、5個売れたら1500円なので500円割引したとしても1000円の利益が出ます。

最後に定期購入のコツは、利便性でお客さんに満足してもらうこと。

1円でも高い、配送が遅いとなれば他店へ浮気されてしまうのがECサイトの宿命なので、即日配送を当たり前にしつつ、さらに手間を負担することで他社との差別化を実現できます。

定期購入割引をするとさらにリピーターを囲い込みやすくなります。

1回だけの購入であれば1000円の売上にしかならないものでも、毎月の購入すれば900円とするなど特典を持たせることで、年間10800円の売上になります!

新規顧客を開拓することはもちろん大事ですが、リピーターの多い企業ほど利益率は上がります。

100%返金・返品対応で売上アップ

どんな理由であろうと返金や返品を受け付けると売上がアップします。

サイトに100%返金・返品対応と記載するだけで安心感があり購買率が上がります。

これを導入しても導入しなくても、おそらく返品率はほとんど変わらないのですぐにでも対応しましょう!

実際に返品・返金対応が必要な場合は全体の1%以下です。

こういったトラブルはEC販売では必ず起こってくるので、問題があった時は商品をプレゼントしたり、再販できそうであれば返品してもらってセール品として販売すれば良いです。

1%の返品やキャンセルを受け付けることで、売上は10〜20%は伸びると思います。

レビューやリコメンド機能で売上アップ

レビューやリコメンド機能は確実に売上をアップさせます。

具体的に言うと10件くらいのレビューがあれば十分なので、そのくらいのレビューが集まるような対策をします。

レビューをもらえるコツは、フォローアップメールを購入の1週間後に送ること。

「商品はいかがでしたか?よかったらご意見やご感想をお寄せください」といった趣旨のメールを送ることで20人に1人くらいの割合でレビューを書いてくれます。

ちなみによく見ると思いますが、レビューを書くことでプレゼント、送料無料などの特典をつけるとその比率は格段に上がります。笑

ただ、サイトによってはこの行為を禁止している場合があるので、利用規約は事前に確認しましょう!

ECサイトに+αをして売上をアップさせよう!

以上、ECサイトの売上をアップさせる7つの技はいかがでしたでしょうか?

ECサイトの集客や販売はお客さんが使いやすいものに常に作り直していくことが重要です。

EC業界は伸び続けているので、どんどん新しいサービスやシステムを導入していきましょう!

是非この記事を参考に売上を伸ばしてくださいね。

「売れるECサイトを作りたい」という方は、以下でECサイトに関するノウハウをまとめていますのでよかったらご覧ください。

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