中国に続いて、EC市場が世界で2番目に大きいアメリカ。
日本で運営しているECサイトをアメリカ進出させたいという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
また、アメリカ在住の日本人の方がアメリカの製品を日本で販売したいという場合もあるかもしれません。
そこで本日のテーマは、
- アメリカで人気のあるECサイトを知りたい
- どのECサイトサービスを利用したらいいの?
とお悩みの方に、アメリカ在住歴10年以上&ECサイト運営者の私がおすすめをご紹介したいと思います。
Amazon.comやeBayなどアメリカのECモールに関しても合わせて解説いたします。
アメリカのEC市場は日本の何倍もの規模なので、大きなチャンスとなるかもしれません!
アメリカのECモールTOP3&番外編
まず始めに、ECサイトはECモールとは異なります。
今回はECサイトのお話がメインですが、その前にアメリカで有名なECモールについても簡単に解説したいと思います。
Amazon.com(アマゾン)
日本でもAmazonは楽天市場とEC業界の1位、2位を争う規模ですが、アメリカでは圧倒的な地位を確立しています。
そのシェア率は50%を超え、EC業界というよりも小売業でも世界No.1となっています。
アメリカでは、ECモールと言えば圧倒的に人気なのがAmazonです!
eBay(イーベイ)
アメリカのECモールで第2位となっているeBayは、世界最大のオークションサイト&ネットショッピングです。
日本では流行っていないですが、世界30ヶ国以上に拠点があります。
新品も中古品も売買できるオークションサイトということから、日本で言うヤフーショッピング&ヤフオクと同じカテゴリーだと思っていただければ良いと思います。
Amazonと比べるとリーズナブルな価格で販売されていることが多いですが、詐欺に近い商品も多いことには注意が必要です。
Walmart(ウォルマート)
第3位の規模となっているのは、世界最大の小売店であるウォルマートのショッピングサイト。
アメリカでは、AmazonとeBayが圧倒的な地位を確立していますが、それ以外は日本のようにさまざまなECモールがあるという訳ではありません。
それよりは、大手企業が独自で開発したECサイトがそのまま販売の上位に来ている形です。
ウォルマートを日本で言えばイオンですし、ベストバイであればヨドバシ.comのような1つの企業という立ち位置です。
Craigslist(クレイグスリスト)
こちらはちょっと番外編ですが、アメリカでは非常に人気のプラットフォームです。
あまり知られていませんが、実は日本にも展開しています。
日本でいうところの「ジモティー」のようなサービスで、個人とやり取りをしながら販売したり、不要なものをあげたりすることができるクラシファイドです。
ジモティーと比べた時の違いはその圧倒的な利用者の差で、商品の売買だけでなく、求人や地域のイベント、広告、賃貸物件、恋人探しなど何でもありの情報サイトとなっています。
最大の特徴はそれらの全てのサービスが無料でできる点で、最も取引量の多いECモールとも呼べるかもしれません。
アメリカのおすすめECサイトTOP10
さて、いよいよ本題のアメリカのECサイトについて解説させていただきます。
アメリカにも日本と同じようにたくさんのECサイト運営サービスがあります。
日本で言うところのカラーミーショップやBASE、EC-CUBEのようなものですね。
表を作ってみたのですが、これを作りながら途中で「細かい機能はほとんど同じで比較しても仕方ないな」と感じたので、日本のASPカート比較と同様に優秀なサービスにだけ絞ってご紹介したいと思います。
一応、この部分が優秀だなと感じた項目はピンク色のハイライトを付けています。
もし細かくそれぞれのサービスを確認されたい場合は、以下にアメリカのECプラットフォームの特徴と日本と違う部分をまとめたので、それを参考にリサーチしていただければと思います。
プランのバリエーションが多い
日本のサービスに比べて、料金幅が広く、使える機能に大きな差があります。
日本だと安いプランでもほぼ全て同じ機能が使うことができますが、アメリカのサービスはもう少し細かく分かれていますので、実際のビジネスサイズに合わせて登録するようになっています。
その代わり1年のサービスではなく、月々で契約できる場合が多いです。
なので、どのサービスを利用するかと言うよりは、どのプランを選ぶかが重要かもしれません。
他社のサービスとの連動がしやすい
アメリカのECサイト運営サービスは、拡張機能が優秀です。
・ワードプレスや独自のブログから販売の誘導
・フェイスブックショップ同時開設やツイッターでの紹介
・Amazon.comやeBay、グーグルショッピングでの連動販売
など他社との繋がりが簡単にできる特徴があります。
なので、どのサービスを利用しても自分の思っているようなサイトに仕上げていける拡張性があると言えます。
機能の数が多い
日本ではオプションサービスとなっているような機能が初期からついている場合があります。
・ライブチャット対応
・カゴ落ち対策
など、日本では有料のものが無料で付いているのは少し嬉しいですね。
特に、お客さんが商品をカートに入れたまま決済手前でページを閉じてしまうことを「カゴ落ち」と言うのですが、これが無料でついてくるのはちょっと感動しました。笑
アメリカのプラットフォームはどれもシンプルなインターフェイスですが、機能面はかなり豊富な印象です!
アメリカのECサイトでおすすめは3つ
アメリカのECサイトTOP10を比較した結果、優秀なものを2つにまで絞ることができました。
アメリカではサイトを手作りする人が多いので、オールインワンではなくそれぞれの機能のみを提供するサービスもあります。
そのため、本当は単純に比較することはフェアではないのですが、日本人視点で見れば「Shopify」と「Bigcommerce」の2つが良いかなと思うので、これらを比較したいと思います。
ちなみにWordPressユーザーであれば、「Woocommerce」がおすすめです。
よってアメリカのECサイトでおすすめなのは、「Shopify」「Bigcommerce」「Woocommerce」の3つとなります!
WordPressとWoocommerceを利用したECサイトの作成方法については以下の記事でご紹介していますので、よろしければ参考にしてみてください。
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「Shopify vs Bigcommerce」テンプレート編
Bigcommerceはデザインがあまり良くないという弱点があったのですが、最近はすごくいいテンプレートができたのでデザインに関してはどちらも遜色ないと言えます。
強いて言うならば、それでも少しだけshopifyの方がいいかなという感じですが、常にアップデートされているのでこれは好みの差程度のものです。
編集についてもシンプルで分かりやすいので、ストレスなくカスタマイズができると思います。
「Shopify vs Bigcommerce」機能編
これは、2つともネットショップ運営に必要な機能は全て揃っています。
価格と機能を比較すると、少しだけBigcommerceの方がコスパが良いです。
アプリの作成など、shopifyでは手間なことが簡単にできたりするので、そう言う細かい部分での少しだけ差があります。
「Shopify vs Bigcommerce」サポート編
この部分は全くの同レベルと言えると思います。
細かくサポート先が分かれていて、メールもチャットも電話もすぐに連絡がつくので、日本のメール対応だけのプラットフォームと比較するとだいぶ優秀なサービスです。
ショップのアドバイスをしてくれるエキスパートも充実しています。
「Shopify vs Bigcommerce」人気度編
shopifyは店舗数が150000店以上、売り上げは70億ドル以上。
Bigcommerceは店舗数は55000店以上、売り上げは40億ドル以上。
shopifyはBigcommerceよりも早くから事業を展開しているので、shopifyの方が知名度があり、1人あたりの平均購入金額も多いというデータが出ています。
また企業としても成長力もあり、この部分はshopifyが優勢です。
「Shopify vs Bigcommerce」コスト編
shopifyのクレジットカード手数料はプランによって2.25%〜2.9%、トランザクションは0.5〜2.0%。
Bigcommerceのクレジットカード手数料は2.65%〜2.9%、トランザクションは一番下のプランのみ1.5%で他は無料。
この点を比べるとそこまで差はないですが、プランによっては使える機能が異なるのでここはショップの規模によっておすすめが変わる感じです。
ただ、どちらの手数料も日本の手数料に比べたらかなり安いので、もし日本にこの2つのサービスがあったら日本のサービスはどこも壊滅的打撃を受けると思います。笑
事業が拡大したらアメリカにも拡大しよう!
以上、アメリカのおすすめECサイトTOP10はいかがでしたでしょうか?
あくまでも「アメリカでECサイトを開設する」という点にフォーカスを当てて比較しているので、オールインワンのショッピングカートがおすすめという形にはなっています。
GoDaddy、PayPal Pro、Word Pressなど、自身でサイトを作れる人向けのサービスも多いので、是非用途に応じて良いサービスを見つけてもらえたらなと思います。
個人的には、Bigcommerceのゴールドプラン($79.95/month)がおすすめです。
クレジットカード決済を追加で$9.99支払うことで、2.9%から2.65%にして、トランザクションは無料になり、ストレージ容量と商品数は無制限、使える機能に制限もないという点が魅力でした。
初期投資という面では少し高くも感じますが、日本で同じ機能と考えたらとてもこの価格では収まらないと思います。
現時点ではこの2つのサービスが頭1つ抜けていますが、今後もこのようなサービスが出てくると思いますので、あくまでこの記事は参考程度に考えていただければと思います。
「売れるECサイトを作りたい」という方は、以下でECサイトに関するノウハウをまとめていますのでよかったらご覧ください。
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