最近はWordPressでECサイトを作る方が増えてきました。
WordPressでは基本的にテーマ(テンプレート)を使ってECサイトを作成するのですが、実はこの辺りのノウハウがまだあまり充実していません。
日本語対応しているものも少なく、初めてECサイト制作をする人にはハードルが高く感じてしまうかもしれません。
そこで本日のテーマは、
- 初心者でも使いやすいECサイト用のWordPressプラグインってある?
- WordPressでおすすめの日本語対応テーマを知りたい
という疑問を解決できる内容でお話したいと思います。
英語のプラグインはかなり種類豊富なのですが、今回は日本語で機能が充実しているものを中心にご紹介したいと思います。
ECサイトが作れるWordPressのカートプラグインは2つのみ
英語であればWordPressのカートプラグインはたくさんあるのですが、日本語に完璧に対応しているものとなると現在はまだ「welcart」と「woocommerce」の2つしかありません。
私は2年ほどwelcartを使っていましたが、woocommerceに引越しをしました。
実際に使っていた経験を踏まえてそれぞれのレビューをしたいと思います。
welcartのメリット・デメリット
メリット |
デメリット |
日本製なので言葉の問題がない | 追加機能がほとんど有料になっている |
シェアNo.1なので対応しているテーマが多い | アップデートの際にトラブルになることがある |
決済方法など追加プラグインの選択肢が多い | 相性が悪いプラグインが割とある |
カスタマイズの融通が効く | 問題はフォーラムで自分で解決する必要がある |
welcartは日本の会社が運営しているプラグインで、WordPress用のECサイトプラグインで国内シェアNo.1となっています。
追加プラグインやテーマにコストはかかりますが、基本的には10万円以内で済みます。
ECサイトプラグインでもかなり使いやすくてコスパが良いサービスだと思います。
最大のメリットは拡張機能の豊富さで、欲しい機能のほとんどを追加することが可能です。
一方で、デフォルトの機能ではできることがそこまで多くないので、欲しい機能を追加するための費用がかかること、たくさんのプラグインを追加するため一定確率でエラー問題が起きることがデメリットです。
カスタマーサポートも基本的には自分で解決してくださいというスタンスなので、ウェブにある程度詳しくないと少しトラブルが起きるかもしれません。
割と簡単なカスタマイズでも2万円くらいは請求されるので、こだわる場合はコスパが悪いかもしれません。
woocommerceのメリット・デメリット
メリット | デメリット |
ECサイトに必要な追加プラグインは全てある | アメリカのプラグインなので英語対応になる部分がある |
WordPressの公式プラグインなのでトラブルが少ない | 機能を拡張する際にコストがかかる場合がある |
SEOには圧倒的に強い | デフォルトでは日本語の納品書が出せない |
シンプルで直感的に使いやすい | 日本国内の企業がまだほとんど対応していない |
woocommerceは世界の上位100万サイトのうち20%で使われている、世界で最も有名なプラグインです。
WordPressが開発している公式プラグインなので、言ってしまえば純正パーツみたいなものです。
そのため導入数が圧倒的に多く、ECサイトを構築する上で必要な機能は完璧に揃っています。
welcartでは有料の「ダウンロード&サービスコンテンツ」「クーポン」「商品バリエーション」などの基本的な機能が全て無料です。
世界で最も使われているプラグインのため、対応している決済サービスや拡張機能は圧倒的に多いです。
一方で日本ではまだあまり知られていないため、日本語対応されていないプラグインもあり、日本語パッチがない場合は自分の力で道を開拓していく必要があります。
カスタマーサポートは非常に丁寧で、困ったことはほぼ解決してくれるので、英語があまり苦にならない場合はwoocommerceの方がおすすめです。
【番外編】ASPカートと連動することのメリット・デメリット
メリット | デメリット |
WordPressにプラグインを入れなくても良い | WordPressとカート側で2重に商品登録をしないといけない |
顧客情報や決済のセキュリティが安心 | サイトを移動するので不審に思われる可能性がある |
ASPとWordPressの良いところをどちらも利用できる | カートに入れた後、お客さんがASPサイトを回遊してしまうので購入に迷う |
アップデートしても不具合が発生しない | 相互関係が完璧ではなく、決済エラーが起こることがある |
ちなみにサイトを2つ管理する必要はありますが、上記以外でもWordPressのECサイトを運営することも可能です。
ECサイトをWordPressで作り、ショッピングカートだけをカラーミーショップなどのASPカートと連動させるという方法です。
WordPressは利用者が多いことで狙われやすいプラグインでもありますので、セキュリティ対策をしっかりとしないといけません。
ASPカートであれば様々な機能が付属している上に、セキュリティ管理にも強いという特徴があるので、ウェブに関してあまり詳しくないという方はこちらが安心かもしれません。
とはいえ、管理画面が2つになってしまう(それぞれのサイトでログインをして運営をする)のは非常に手間がかかるので、最大のデメリットと言えます。
ECサイトが作れるWordPressの日本語テーマ
上記を踏まえた上で、今度はECサイト専用のWordPressのテーマをご紹介したいと思います。
今回は数あるテーマの中からおすすめの日本語テーマをそれぞれ「welcart」と「woocommerce」に分けてピックアップしましたので是非参考にしてみてください。
ただ、結論を言ってしまうと完璧な日本語テーマを見つけることはなかなかに難しいです。
英語のテーマをカスタマイズしたり、自分でテーマを作るという方法もあります。
WordPressの場合は後からいくらでも拡張できるので、個人的には色々なサイトやテーマを実際に見て、自分が気に入ったものを選べば良いと思います。
welcartでのECサイト構築におすすめの日本語テーマ
welcart公式テーマ
最先端とは言えませんがシンプルでお洒落なテーマが揃っています。
開発会社が作っているテーマなので基本的にトラブルが少ないです。
私が利用していた時は、機能追加のカスタマイズにお金が必要でしたが、それ以外は特に問題ありませんでした。
金額は他社に比べると少し高いと思います。
Welthemes
かなりシンプルですが、お手頃な価格のテーマとなっています。
あまり複雑なことはできないので、商品数の少ないサイトや初めてWordPressで構築する場合などに良いと思います。
ごちゃっとしているサイトではなくシンプルなサイトが好きな人におすすめ。
TEMPLX
テンプレートの種類が豊富で、コスパも良いテーマとなっています。
デザインは割とシンプル、機能も必要なものは揃っている印象です。
こちらのテーマも商品数が少ないサイトや初めてWordPress構築をする方におすすめ。
woocommerceでのECサイト構築におすすめの日本語テーマ
TCD
デザインが最も美しいと言われる有名テーマ制作会社です。
シンプルでありながら1pxにこだわったデザインは日本でも有数だと思います。
個人的に思うことは、ページが重いので表示速度は少し遅く、その結果SEOに悪影響を与えているような感じも受けます。
現状あるテーマの中では機能やデザインで1番だと思う反面、価格の高さやテーマの量産に伴うサポートの遅さはも課題です。
>>TCDのテーマ
wooseum
デザインの美しさ、機能、コスパを考えたら最もバランスが良いテーマです。
規模が小さいようなので、アップデートなどに関しては少し心配もありますが、テーマとしてはほぼ完成していると思います。
ダイナミックなデザインで機能もほぼ問題なく、価格も安いので、迷っている場合はこちらのテーマで良い気がします。
英語テーマだったら高機能&コスパ抜群のテーマがたくさん
日本語のテーマとなってしまうと、上記で説明した5つくらいしか無いというのが現状なのですが、これが英語のテーマであれば選択肢は一気に100倍です。笑
もし英語が苦ではなかったり、ちょっと手間をかけてテーマを日本語化することができるのであれば以下のテーマがおすすめです。
レビューが圧倒的に高いテーマなのでよかったら参考にしてみてください。
WordPressでECサイトを作ろう!
以上、ECサイトが作れるWordPressのカートプラグインやテーマに関する解説はいかがでしたでしょうか?
WordPressでECサイトを作っている方はまだあまりいませんが、今後有能なテーマやカートが登場してくるはずなので、ぜひ先行導入してみてくださいね。
最大のメリットは低コストでかつ自由なカスタマイズを実現できる点で、プラグインのインフラが整えばきっと最強のツールになります。
現状では完璧なECサイトを作ると500万円くらいのコストがかかってしまうので、将来的にはWordPressで作ったECサイトが主流になるはずです。
WordPressで最高のECサイト運営をしてくださいね!
「WordPressでブログやECサイト」を作成されたい方は、以下でWordPressの始め方に関するノウハウをまとめていますので、よかったら参考にしてみてください。
[sitecard subtitle=関連記事 url=https://funsense.co.jp/wordpress-startup/]